ニシマアジ
- 英名
- Atlantic horse mackerel、Scad(イギリス)
- 学名
- Trachurus trachurus (Linnaeus)
- 別称
- ドーバーマアジ(流通名)
- 分類
- スズキ目 アジ科 マアジ属
- 体長
- 30cm、最大60cm
- 分布域
- ノルウェー以南のヨーロッパ沿岸、地中海からセネガルに至るアフリカ西岸
- 特徴
- 日本のマアジに近縁で外見での識別は難しいが、一般に本種の方が頭と稜鱗(ゼンゴ)が大き目。ただし、確実な識別には遺伝子の分析が必要。また、本種はアフリカ南部に産するマアジの一種とも非常に近縁で、同種とされることもある。生態も日本のマアジとほぼ同様で、回遊性と瀬付きの個体群があり、ドーバー海峡周辺で産卵を控えた冬季に漁獲される瀬付きのものが最も脂乗りがよく、主に日本に向けられる。輸出国はオランダ、ノルウェー、アイルランド、イギリスの四カ国が大部分を占める。本種は、従来北ヨーロッパでは低級魚とされ、食用としてあまり利用されていなかったが、1980年代に日本が大量に輸入するようになってから経済的価値が増加した。
- 料理法
- 日本のマアジ同様、脂が乗ったものは非常に美味。現地では、鮮魚として流通する他、燻製、塩干品、缶詰、フィッシュミールに加工される。日本に輸入されるものは、主に干物向け。