

ヨーロッパソール
- 英名
- Sole、Common sole, True sole, Dover sole
- 学名
- Solea solea (Linnaeus)
- 別称
- ドーバーソール
- 分類
- カレイ目 ササウシノシタ科 ソレア属
- 体長
- 40cm、最大70cm
- 分布域
- ノルウェーから北西アフリカにかけての大西洋沿岸および地中海
- 特徴
- 日本産のクロウシノシタに似るが、本種は目の位置が反対側で、独立した尾鰭があり、身の厚さは倍くらいもある。表側の胸鰭の先端は黒く染まる。水深60m以浅の海底にすみ、昼間は砂や泥に潜って過ごし、夜間、貝類、ゴカイ、甲殻類、小魚などを食べる。産卵期は春で、稚魚は最初浮遊生活を送り、12~15mmに達すると左眼が右側に移動し、海底で生活を始める。3~5歳で成熟し、寿命は普通約8年、最長で26年に達する。底曳網、刺し網、定置網で漁獲され、オランダ、フランスの漁獲量が多い。なお、英名の’Sole’ は靴底の意味。学名も同様。’Dover’ は、かつてイギリス産の本種の水揚げのほとんどを占めたイギリス南東部の港町の名である。
- 料理法
- 肉はよく締まった白身で、繊細かつ豊かな味わいがある。ヨーロッパで最も人気のある高級魚の一つで、料理法は無数にあるが、特にムニエルが有名。これは、もともとは古典的なフランス料理の技法で、基本は小麦粉をまぶしてバターで焼き、エキス使ったソースとレモンを掛けるというもの。味が淡泊で、形が平らなカレイ類に非常に合うため、イギリスを始めとするヨーロッパ中に広まったが、本種を使ったものが最高とされる。