おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

ビワヒガイ(オス)

ビワヒガイ(オス)
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Oily gudgeon
学名
Sarcocheilichthys variegatus microoculus Mori
別称
サクラバエ(琵琶湖、岐阜、関西)、メアカ(岐阜)
分類
コイ目 コイ科 ヒガイ属
体長
20cm
分布域
原産地は愛知県以西だが、東日本にも移されている。
特徴
幼魚の体側には黒色の縦縞が一本あるが、成長に従って不明瞭になる。背鰭にも黒い帯を一本もつ。湖の砂底や砂礫底を好んですみ、水生昆虫、巻貝類、プランクトン、付着藻類などを餌とする雑食性。産卵期は春で、婚姻色のオスは目が赤くなり、体は黒ずむ。メスは産卵管が伸び、イシガイ、ササノハガイなどの二枚貝の入水管へ差し入れて、貝の体内(外套腔)に卵を産みつける。約10日で孵化した仔魚はすぐに貝の外に泳ぎだす。1年で8~10cm、3年で15cm以上に成長する。延縄、刺し網、?(えり)などで漁獲される。
料理法
大変美味で、明治天皇が好んだため、鰉の字が当てられた。骨や鱗が硬いので、丸ごと食べることはできない。塩焼き、空揚げ、南蛮漬け、甘露煮などにするとよい。死ぬと極端に味が落ちるので注意。旬は産卵期前の3~4月。