ハス(オス)
- 英名
- Piscivorous chub
- 学名
- Opsariichthys uncirostris uncirostris (Temminck & Schlegel )
- 別称
- ケタ・ケタバス(大阪)
- 分類
- コイ目 コイ科 ハス属
- 体長
- 30cm
- 分布域
- 琵琶湖・淀川水系および三方湖原産。国外では、朝鮮半島、アムール川、中国に分布。
- 特徴
- 日本のコイ科中、唯一の魚食性魚。口は大きく「へ」の字型で、アユ、コイ、ハゼなど、捕えた魚を逃がさない。ふだんの体色は銀色だが、夏の産卵期になるとオスの体側には婚姻色の赤い斑紋が現れ、頭部、臀鰭、尾柄部には多くの追星が現れる。一方、メスの体色には顕著な変化は現れない。産卵は流入河川の砂底で行われ、孵化した仔魚はミジンコなどの動物プランクトンを食べて成長し、一年後に体長7cm位に成長すると魚を食べ始める。3歳で16~20cmに成長し、成熟する。琵琶湖のアユの種苗に混じって各地に放流された本種が全国各地で記録されているが、実際にどの程度繁殖しているのかは不明である。琵琶湖では、産卵期に主に底曳網で漁獲される。また、投網、刺し網も用いられる。
- 料理法
- 琵琶湖の名産で珍重される。刺身、塩焼き、空揚げ、煮浸し、椀物などで美味。