ギギ
- 英名
- Forktail bullhead
- 学名
- Pelteobagrus nudiceps (Sauvage)
- 別称
- ハゲギギ(別名)、ギギウ(滋賀、岡山、広島)、ギギュウ(群馬)、ギンギ(奈良)、キンタ(兵庫)、クグ(高知)
- 分類
- ナマズ目 ギギ科 ギギ属
- 体長
- 25cm
- 分布域
- 本州の中部以西、四国の吉野川、仁淀川、九州北東部。朝鮮半島、中国
- 特徴
- 日本には4種のギギ類がいるが、本種は尾鰭が深く二叉することで他種と区別できる。胸鰭のトゲは前縁と後縁が鋸歯状になっており、これを付け根の骨と擦り合せて「ギーギー」という威嚇音を出すことから名付けられた。また、背びれ・胸びれのトゲは先端に毒をもつ。幼魚の内は黄色と黒のまだら模様だが、成長につれて黒味が強くなり、成魚はほぼ黒一色。河川や湖沼の岩礁や石垣の間、ヨシの茂みにすみ、夜になると泳ぎ出て、エビ・小魚などを捕食する。刺し網、底曳網、釣りで漁獲されるが、漁獲量が減少し、高級魚となってしまった。
- 料理法
- 蒲焼きにしてかなり美味。煮付け、空揚げでも旨い。かつて琵琶湖沿岸や中国地方には、本種の蒲焼を提供する店がかなりあったが、現在ではほとんどなくなってしまったようである。