イワナ
- 英名
- Whitespotted char
- 学名
- Salvelinus leucomaenis (Hilgendorf)
- 別称
- イモウオ、イモナ(滋賀他)、コギ(中国地方・広島の山間部)
- 分類
- サケ目 サケ科 イワナ属
- 体長
- 20~30cm(河川残留型)、70cm(降海型)
- 分布域
- 本州~北海道
- 特徴
- 本州では主に川の上流域にすむが、北海道では平地の河川にもすむ。その場合でもヤマメよりは上流に、オショロコマよりは下流に棲み分けている。地域・河川により、形や色・模様に変化があり、現在では大きく4つの亜種(アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ)に分けられ、さらにヤマトイワナの地域変種としキリクチとよばれる個体群が熊野川の上流の奈良県に分布する。4亜種のうち、一番北にすむアメマスのみ降海を行い、他の亜種は一生を河川で過ごす。アメマスの河川残留型はエゾイワナと呼ばれる。水生昆虫や落下昆虫、小魚、カエルなどを主食とするが、大型個体は悪食で野ネズミやヘビなどを食べることもある。2歳で成熟し、河川残留型は5年程度、降海型は8年程度生きる。産卵期は秋。なお、本イラストの個体は神奈川県産のニッコウイワナ。
- 料理法
- 味ではヤマメより劣るとされるが、新鮮なものは刺身でも食べられ、長野地方には姿ずしもある。旬は初夏で塩焼きがうまい。