タカベ
- 英名
- Yellowstriped butterfish
- 学名
- Labracoglossa argentiventris Peters
- 別称
- ムギタオシ(小型魚、伊豆諸島)、シャカ(紀州)、ベント(高知)、ホタ(鹿児島)
- 分類
- スズキ目 タカベ科 タカベ属
- 体長
- 22cm
- 分布域
- 関東から九州にかけての太平洋沿岸。特に伊豆諸島近海に多い
- 特徴
- 青い体に黄色い背中というカラーパターンは、ウメイロやウメイロモドキに似るが、分類上は縁が遠い。一方、イスズミ類あるいはイボダイ類に近縁とする説があるが、分類上の位置は未だ定まっていない。岩礁域の中層に群生し、小さな口で動物プランクトンを餌とする。産卵期は秋で、孵化した稚魚は翌年の春には5cm位に育って、磯の浅場で大群を作る。1年で12cm、2年で16cm、3年で20cmに成長し、5年位生きる。主に刺し網、定置網で獲られるが、伊豆諸島では追い込み網でも漁獲する。分布が局所的で漁獲量の少ない高級魚。
- 料理法
- 身が軟らかいため塩焼き、干物、空揚げによい。旬は夏場で、脂の乗った大型のものの塩焼きはたいへん旨い。身にややクセがあるがそれがまたよい味わいである。新鮮なものは刺身にもするが、鮮度が落ちやすいため産地でしか味わえない。小型のものはすり身にもする。