ニュージーランドヘイク
- 英名
- Southern hake
- 学名
- Merluccius australis (Hutton)
- 別称
- ヒタチダラ(標準和名)、ニュージーランドメルルーサ(商品名)
- 分類
- タラ目 メルルーサ科 メルルーサ属
- 体長
- 70~100cm、最大150cm
- 分布域
- ニュージーランド、南米パタゴニア海域(アルゼンチン、チリ)
- 特徴
- メルルーサ類の中で、最もスマートな体形をもつ。また、最大種でもある。南極を挟んで2ヶ所に分布域があり、ニュージーランドでは水深400m~1,000mに、南米では水深60~800mに生息する。鋭い歯で他のタラ類やイカ類を襲って餌とする。メルルーサは世界中に約15種類が分布し、南アフリカ、南米などから他の種類の輸入もあるが、大型で身質のよい本種が最も商品価値が高く、輸入量も多い。
かつて日本にはメルルーサ類は分布しないとされていたが、1992年11月、トロール船が茨城県の沖合の水深500mにおいて、全長790mmのメルルーサを1尾捕獲した。翌年、阿部宗明博士が本種と同定し、茨城県の旧名にちなんで「ヒタチダラ」と命名した。本種の場合、船舶のバラスト水に紛れて、あるいは故意に移入された可能性はほとんどないため、その出現の経緯は謎である。
なお、その後、別種のメルルーサが日本で捕獲され、2006年に「シロガネダラ」の新称(標準和名)とともに発表されたが、こちらはもともと北太平洋に分布する種類である。
- 料理法
- しっかりとした白身で、タラらしい風味があり美味。ドレスあるいはフィレーで輸入され、主に冷凍食品の白身フライ原料に用いられる。ムニエルにしても美味。