

メロ
- 英名
- Patagonian toothfish、Chilean sea bass(北米)
- 学名
- Dissostichus eleginoides Smitt
- 別称
- マジェランアイナメ、オオクチ
- 分類
- スズキ目 ノトセニア科 ディッソスティカス属
- 体長
- 70cm、 最大215cm
- 分布域
- アルゼンチン、チリ、ニュージーランド沖
- 特徴
- 口が大きく、内側を向いた鋭い歯が並ぶ。南米のパタゴニア水域の大陸棚とその斜面や南極周辺の島・海山などの水深80~1,500mの水域に生息し、幼魚時代は浅場に生息し、成長とともに深場へ移動する。餌は、イカ、魚、エビなど。一方、マッコウクジラやミナミゾウアザラシ、ダイオウホウズキイカに捕食される。寿命は約50年。1980年頃から延縄を用いた漁獲が本格的に始まり、日本にも輸入されるようになった。当初はギンダラの代替品としてギンムツ(現在この商品名は使用できない)などの名で販売されたが、現在では本種独自の地位を確立した。商品名として主に使われるメロは、元々チリにおける本種の呼び名「Mero」から来ており、さらに元をたどればスペインでハタを指す言葉。一方、アルゼンチンでの呼び名は、「黒いメルルーサ(Merluza negra)」。また、日本には、マジェランアイナメの名があるが、本種は南極周辺にのみ分布するノトセニア科に属するもので、ハタ、メルルーサ、アイナメのいずれの仲間でもない。なお、近年、乱獲や密漁による資源の減少が著しく、世界的な問題となっている。
- 料理法
- 脂が乗って美味。ギンダラ同様、味噌漬け、粕漬け、照焼き、煮付けによい。