おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

ホシギンザメ(ギンブカ)

ホシギンザメ(ギンブカ)
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Dark ghost shark
学名
Hydrolagus novaezelandiae (Fowler)
別称
ギンブカ(商品名)
分類
ギンザメ目 ギンザメ科 アカギンザメ属
体長
50~60cm
分布域
ニュージランド特産
特徴
背中に特徴的な白い斑紋がある。背鰭には鋭い有毒のトゲを持つ。大陸棚の辺縁から斜面にかけての水深200~400mに多く生息し、臼状の歯で甲殻類や貝類を噛み砕いて食べる。繁殖は、オスとメスが交尾を行い、メスはカプセル状の卵を産む。ホキやシルバーをターゲットにしたトロール漁で混獲され、ニュージーランド国内でもフィレーで販売されるほか、肉は冷凍されて輸出される。また、鰭は中華食材のフカヒレとして輸出される。ギンザメはサメやエイと同じ軟骨魚類に属する原始的な魚類で、世界中に40種余りしかいない小さなグループ。ほとんどが深海にすんでおり、その変わった姿もあって食用としての認知度は低いが、本種の近縁種は日本にもおり、混獲されたものを蒲鉾などの煉製品の原料にしたり、産地によっては普通に食す地方もある。
料理法
身は白身で締まっており、湯引きして薄切りにしたものに酢味噌などをつけて食べるのが定番。肉も美味だが、皮の下のゼラチン質やコリコリした軟骨の食感も楽しい。現地では、フライ、ムニエルなどで賞味する。