

ミナミクロタチ(旧オキサワラ)
- 英名
- Barracouta(オーストラリア、ニュージーランド)、Snoek(南アフリカ)、Sierra(チリ)
- 学名
- Thyrsites atun (Euphrasen)
- 別称
- バラクータ、オオシビカマス、ミナミオオスミヤキ、オキサワラ・クロサワラ(使用不可)
- 分類
- スズキ目 クロタチカマス科 ティルシテス属
- 体長
- 80cm、最大2m
- 分布域
- ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン沖等、南半球の温帯から寒帯域に広く分布
- 特徴
- 体は薄くて細長く、体長2mでも体重は6kgしかない。両顎には鋭い歯が並ぶが、特に上顎前端には長い牙を持つ。沖合水域の、水深100~500mの中層から底層に群れで生息し、オキアミなどの甲殻類、頭足類、イワシなどの魚類を捕食する。好む水温帯は13~16℃。トロール、旋網、釣りで漁獲され、冷凍のドレスあるいはフィレーで輸入される。なお、しばしば混同されるが、本種の英名の‘Barracouta(バラクータ)’は、カマス類を意味する‘Barracuda(バラクーダ)’とは全くの別物である。
- 料理法
- 身はピンク色で柔らかいが、適度な脂があって結構美味しい。皮に張り付いた肉間骨という小骨が邪魔だが、照焼き、塩焼き、粕漬けなどの焼き物にすると、食べるときにはずしやすい。もちろん、最初から小骨を除いて、外食店や弁当屋などでも使われる。現地では、フライ、オーブン焼き、燻製などに用いられる。