ナンキョクオキアミ
- 英名
- Antarctic krill
- 学名
- Euphausia superba Dana
- 分類
- オキアミ目 オキアミ科 イウファウシア属
- 体長
- 6cm
- 分布域
- 南極大陸周辺海域
- 特徴
- 一見、クルマエビの仲間(十脚目)に似るが、オキアミ類は胸の部分から鰓が外側に露出している。外洋の表層から中層を巨大な群れをつくって遊泳しながら、植物プランクトンを食べる。産卵は1~3月(南半球の夏季)に外洋で行われ、オスはメスの胸にある生殖孔に精子の入ったカプセルを埋め込み、メスは産卵の直前に卵を受精させて放卵を行う。卵は一度、水深3,000mまで沈降し、そこで孵化して浮き上がる。寿命は約6年。本種のみで数億トンとも推定される資源量を持ち、ヒゲクジラをはじめ多くの南極の生物の生活を支える重要な存在。また、人間の食用としてもトロールで漁獲されており、内臓の消化酵素が強いため、ボイル又はムキ身にして搬入される。なお、オキアミ類には世界中に多くの種類が存在し、日本にも、本種に近縁のツノナシオキアミという種類がいて、春に三陸沖で漁獲される。
- 料理法
- エビの風味はあるが、食味はやや劣る。かき揚げ天ぷらの種やシュウマイの具など、ほとんどが加工製品に用いられる。また、釣り餌にも使われる。