アカイカ
- 英名
- Neon flying squid
- 学名
- Ommastrephes bartramii (Lesueur)
- 別称
- ムラサキイカ、バカイカ
- 分類
- ツツイカ目 アカイカ科 アカイカ属
- 体長
- 胴長(外套長)45cm
- 分布域
- 太平洋、大西洋、インド洋の温帯から亜熱帯水域に広く分布。ただし、赤道付近には分布せず、南半球と北半球に分かれて分布している。
- 特徴
- スルメイカを大きくしたような体型。肉は厚く、胴の前方はほとんど円筒形。背中には幅の広い黒帯があり、その両側は赤い線で縁取られる。胴の腹側には発光器を持つ。沖合に分布するためか、漁獲されるようになったのは比較的最近で、1970年代にスルメイカが不漁になった際に、三陸・道東で釣りによる漁獲が始まり、さらに流し網漁が加わって一気に大量供給されるようになった。その後、イルカなどの混獲問題から流し網漁が禁止されて供給が減ったため、商品価値が上昇した。なお、市場でアカイカという名前で呼ばれる種は、一般にケンサキイカかソデイカであり、注意が必要。
- 料理法
- 皮を剥き、巻いて冷凍した、いわゆる「ムラサキロール」、あるいは、格子状に飾り包丁を入れた「ステーキ」や「松かさ」の形態で多く流通する。身は厚く、程よい柔らかさと旨味を合わせ持ち、刺身、天ぷら、焼き物、中華料理など用途は広い。また、珍味などの加工原料としても重要。