アカガイ
- 英名
- Bloody clam
- 学名
- Scapharca broughtoni (Schrenck)
- 別称
- ホンダマ
- 分類
- フネガイ目 フネガイ科 サルボウ属
- 体長
- 殻長15cm
- 分布域
- 北海道南部~九州。沿海州南部~東シナ海
- 特徴
- 殻自体は純白だが、黒褐色の皮を被る。殻頂から放射肋と呼ばれる「ウネ」が約42本走る。アカガイの仲間は種類を見分けるのが難しいが、この放射肋の数が重要な識別の鍵になる。アカガイ類の身の色が赤いのは、エリスロクルオリンという血液中の呼吸色素が、ヘモグロビンと同じ鉄原子を持つため。他の貝類のほとんどは銅原子を含むヘモシアニンが呼吸色素のため、血液は薄い青色である。内湾の浅い砂泥底に生息し、主に桁曳網で漁獲される。陸奥湾、仙台湾、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海などが漁場として有名だが、ほとんどの産地で生産が激減したため、現在、国内消費の大部分は韓国、中国からの輸入品に代わった。なお、市場や地方で赤貝と呼ばれるものに、本種の他にサトウガイとサルボウガイがある。市場では、外海にすむサトウガイはバチ(場違いの意)と呼び、アカガイをホンダマと呼んで区別する。サトウガイは、刺身にして味はアカガイに遜色ないが、身の色は薄い。また、赤貝の缶詰として一般に販売されているものは、サルボウガイが原料。
- 料理法
- 色、味、香り、食感、全てを兼ね備えた冬の貝の最高峰。特に寿司種、刺身として最上のもの。