おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

マガキ

マガキ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Pacific giant oyster、Giant cupped oyster
学名
Crassostrea gigas (Thunberg)
別称
エゾガキ・ナガガキ(北海道)
分類
カキ目 イタボガキ科 マガキ属
体長
殻長通常15cm、最大35cm
分布域
北海道~九州、千島、樺太、朝鮮半島、中国、東南アジア。その他、アメリカ、ヨ-ロッパ、オーストラリア、ニュージーランドなどに移入された
特徴
内湾の汽水域の潮間帯に生息し、小船のような形の左殻で岩などに固着して、平らな右殻で蓋をしている。殻の形は変異が大きく、北海道のものは細長くなり35cmに達するものもある。これをナガガキ、エゾガキと呼ぶ。反対に、熊本の一部に産するシカメガキと呼ばれるものは、5~8cm程度にしかならず、別種とされることもある。ハマグリのような水管をもたないため、大きな鰓を動かすことで水中の植物プランクトンや有機物粒を摂取する。本種は一応雌雄異体であるが、しばしば性転換を行う。産卵は春から夏、水温が23~25℃になる頃行われ、孵化した幼生は約2週間のプランクトン生活を送った後、岩などに定着する。この時に、ホタテガイの殻などを沈めて採集した種苗を使って養殖が行われ、約1年半の育成の後、出荷される。一般に流通しているものは全て養殖物と考えてよい。広島産は粒が大きく、三陸産は中粒で黒味が強い傾向がある。日本のマガキは食味に優れ、病気に対する抵抗力も強いため、今では世界各地で養殖されている。
料理法
フライ、鍋物、グラタン、焼き牡蠣、蒸し牡蠣、雑炊、炊き込み御飯、燻製など、和洋中にわたってレシピはさまざま。生がきは、レモンをたらして殻からすするもよし、酢がきにするもよし。また、中国では、煮干しにも加工され、その煮汁を濃縮したのが牡蠣油である。