アオリイカ
- 英名
- Broad squid、Bigfin reef squid
- 学名
- Sepioteuthis lessoniana Férussac
- 別称
- モイカ、バショウイカ、ミズイカ、イズイカ、シロイカ・シルイチャー(沖縄)
- 分類
- ツツイカ目 ヤリイカ科 アオリイカ属
- 体長
- 胴長(外套長)35cm
- 分布域
- 東北地方以南の日本、その他、東南アジア、インド洋、紅海
- 特徴
- 生きている時は身に透明感がある。鰭が大きく胴長の90%以上に及ぶ。全体に卵円形であるためコウイカ類とまちがいやすいが、ヤリイカの仲間であり、石灰質の甲羅(貝殻)は持たない。5~6月頃沿岸に近づき、海藻や沈んでいる木の枝などに房状の卵嚢(らんのう)を産み着ける。かつて、日本産のアオリイカは1種類とされていたが、最近の研究で、3種類に分けられることが判明した。ただし、3種類が共に分布する沖縄の漁師は、体の色や産卵場所が微妙に異なる3種を「シロイカ」「アカイカ」「クワイカ」と昔から区別していたと言う。イラストは、最も北方まで分布する「シロイカ」。
- 料理法
- 大型になる春が旬。身は厚く柔らかで、深い甘味と旨味とを合わせ持ち、刺身としてイカの中でもっとも美味とされる高級品。下足(ゲソ)も刺身として旨い。ほとんどが生食に向けられるが、煮ても焼いても揚げても旨い。また、沖縄では本種の墨を使った「墨汁」が名物。