バテイラ(シッタカ)
- 英名
- Top shell(総称)
- 学名
- Omphalius pfeifferi pfeifferi (Philippi)
- 別称
- イソダマ、ガンガラ、クロニナ、サンカクニナ *いずれも近縁種を含む総称
- 分類
- 古腹足目 ニシキウズガイ科 コシダカガンガラ属
- 体長
- 殻長4.5cm
- 分布域
- 青森から九州南東部にかけての太平洋沿岸
- 特徴
- 殻は円錐形で、底の中心には臍孔(さいこう)と呼ばれる穴が開く。バテイラは、「馬蹄螺」と書き、文字通り馬の蹄の形をした巻貝を意味する。潮間帯から水深20m位の、アラメなどの大型褐藻類の茂る岩礁にすみ、海藻を餌とする。本種を含め、コシダカガンガラ、オオコシダカガンガラ、クボガイ、クマノコガイなど、磯で採れるニシキウズガイ科の巻貝は、市場ではほとんど区別されずに「シッタカ」と呼ばれ、よい値段で取引される。シッタカは「尻高」と書き、貝の形状から名付けられたもの。
- 料理法
- 殻ごと塩茹でにして、楊枝で刺して食べる。身の甘みと肝の苦味が酒の肴に合う。また、酒としょうゆで煮たり、味噌汁にしたりする。おかずというより、磯の香を楽しむものである。