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詳細情報

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Japanese fresh water mussel
学名
Corbicula japonica Prime
分類
マルスダレガイ目 シジミ科 シジミ属
体長
殻長3.5cm
分布域
北海道から九州。朝鮮半島、沿海州
特徴
殻は三角形に近く、殻頂は少しふくらむ。殻表には、艶のある黒色の殻皮を被る。内側は紫色。ただし、若貝には、殻頂から黄褐色の放射線がある。日本の本土には、本種の他に、マシジミ、セタシジミの2種のシジミがおり、マシジミは本州以南の河川の淡水域に、セタシジミは琵琶湖水系と移植された諏訪湖と河口湖にのみ生息するが、どちらも産量は少なく、地元で消費される程度。一方、本種は、河口域、汽水湖、内海などの汽水域にすむもので、青森の十三湖、島根の宍道湖、茨城の涸沼など有名な産地も多く、産量も多い。現在、消費地に流通している国産シジミはほぼ全て本種である。産卵期は春から夏。植物プランクトンや有機物粒を餌として成長し、殻長2cmに達するのに約3年掛かる。なお、中国、台湾、韓国、ロシアなどからの活シジミ類の輸入が増えており、近年、全国各地の河川で正体不明のシジミが見つかるようになっている。
料理法
味噌汁が定番で旨い。他に、佃煮、醤油漬けなど。昔から肝臓によいとされている。「寒しじみ」、「土用しじみ」といわれるように、冬と夏に旬があるとされるが、寒しじみは本来、マシジミの旬であったのが、マシジミが獲れなくなったため、ヤマトシジミに引き継がれたものらしい。つまり、ヤマトシジミの本来の旬は夏である。