サザエ
- 英名
- Horned turban、Spiny top shell
- 学名
- Turbo cornutus Lightfoot
- 分類
- 古腹足目 サザエ科 リュウテン属
- 体長
- 殻高通常10cm、最大20cm
- 分布域
- 千葉以南、新潟以南の日本。韓国、中国
- 特徴
- 殻のトゲ(筒状の突起)の有無は環境によって決まり、一般に、波の荒い外海で育つものには流されないようにトゲ生えて、右上のイラストの明石産の個体のように、波の静かな内海で育つものには必要がないので生えないとされる。ただし、波の荒い場所にもトゲのない個体、反対に、静かな場所にもトゲのある個体が存在し、環境要因だけでなく、遺伝的要因も関係すると考えられている。水深20m以浅の岩礁域にすみ、昼間は岩陰で過ごし、夜になると這い出て、ワカメ、カジメ、ホンダワラなどの褐藻類を食べる。一晩で100mも移動することがあるという。雌雄異体だが、外見からは区別ができず、身を抜いて内臓の先端が緑色ならメスで、白ならオス。産卵期は夏で、孵化した幼生は、数日間のプランクトン生活の後、着底して、岩の表面に生える藻類を食べて成長する。成長速度は場所によって異なり、山形県では、4年間で殻長5~6cmだが、千葉県では4年間で10cmになるという。寿命は約7年。
- 料理法
- 壺焼き、刺身が定番。コリコリした食感と磯の香りを楽しむもの。ガーリックバターを使ってエスカルゴ風に焼き上げても旨い。旬は産卵期前の春から初夏にかけて。