

メバル(クロメバル)
- 英名
- Darkbanded rockfish
- 学名
- Sebastes ventricosus Temminck & Schlegel
- 別称
- ハチメ・ハツメ(北陸)、テンコ(新潟)、メバチ(福井、京都、兵庫)、メバリ(島根)
- 分類
- カサゴ目 フサカサゴ科 メバル属
- 体長
- 30cm
- 分布域
- 岩手以南、石川以南、九州以北の日本。朝鮮半島南部
- 特徴
- 眼が張り出しているのが名前の由来。潮通しのよい岩礁域にすみ、昼間は海藻の近くで波に揺られながらホバリングしていることが多いが、夜になると活発にエビや小魚などの餌をとる。ただし、昼間でも手近によい餌があれば食べる。卵胎生で、秋から冬にかけて交尾して、冬から春に仔魚を産む。1年で10cm、3年で15cm、5年で20cm位に成長する。刺し網、定置網、延縄などで漁獲され、高値で扱われる高級魚。メバルには、昔から色彩の異なる幾つかのタイプが知られてきたが、それらが同一種であるのか、別種であるのか長い間論争が続いていた。ところが、2008年に遺伝子の分析も加えた研究結果が発表されて一応の決着が着き、アカメバル、クロメバル、シロメバルの3種類に分けられることになった。イラストはクロメバル。黒っぽい体色と短めの腹鰭などが特徴。
- 料理法
- よく締まった白身で、煮付けが定番。肝も捨てずに入れること。また、刺身、空揚げ、塩焼き、潮汁、中華風蒸し物にしても美味しい。旬は春。