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メバチマグロ

メバチマグロ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Bigeye tuna
学名
Thunnus obesus (Lowe)
別称
メバチ、ダルマ(若魚)
分類
スズキ目サバ科マグロ属
体長
2m
分布域
北海道以南の日本の沖合。日本海には稀。 その他、世界中の温帯・熱帯部に広く分布。
特徴
マグロ類の中で、最も体高があり、体の厚みもある、ずんぐりとした体形。また、マグロ類中、最も頭と眼が大きい。 若魚・成魚ともに第2背鰭、臀鰭は伸びないが、胸鰭は長く伸び、大型個体では第2背鰭の基部を越える。小離鰭のみ黄色味がある。 若魚の体側下部には、白色の横線が体軸に直角に走る。(キハダマグロの若魚にもよく似た模様があるが、白線が断続的で、やや斜めに走る点で異なる。) 3歳で成熟し、寿命は15年以上とされる。 低温に強く、他のマグロ類よりやや深場を好む。
料理法
味には濃い旨味があり、また赤身は色鮮やかで寿司種として見栄えがよく、質の良いトロも取れるため、江戸前鮨に重用され、関東圏で好まれる。 一般にクロマグロより格下とされるが、良品は並のクロマグロより高い価格が付く。 特に近海クロマグロの不味となる春から夏は本種が喜ばれる。