マハゼ
- 英名
- Yellowfin gody
- 学名
- Acanthogobius flavimanus Temminck & Schlegel
- 別称
- ハゼ(全国)、デキハゼ(関東、当歳魚)、ヒネハゼ(越年魚)、カジカ(宮城)、カワギス・グズ(富山、石川)、ゴツ・カマゴツ(鳥取)
- 分類
- スズキ目 ハゼ科 マハゼ属
- 体長
- 25cm
- 分布域
- 北海道~種子島。朝鮮半島、中国。シドニー、カリフォルニア
- 特徴
- ハゼ科の特徴として、左右の腹鰭は癒合して吸盤状になっており、これで垂直の壁にも静止することができる。本種は、河川の流入する内湾の砂泥地にすみ、ゴカイ、甲殻類、貝類、小魚、海藻などを食べる。繁殖期は冬から初春。オスは海底に、入り口が2つある、長さ数メートルにも及ぶトンネルを作り、メスを誘い入れて産卵させる。オスは孵化までの約一ヶ月間、トンネルに留まり卵を保護する。多くの個体は1年で成熟し、産卵後死亡するが、1年で成熟しなかった個体には2年生きるものもある。初心者でも楽しめるため、釣りの対象として人気があり、はぜ釣りは秋の風物詩となっている。なお、オーストラリアや北米西海岸の分布は、船舶のバラスト水に紛れて移入されたもの。
- 料理法
- 身は柔らかな白身で淡白なうまみがある。天ぷらが定番だが、フライも美味しい。また、大きなものは刺身に、小さなものは佃煮にもされる。宮城県では、丸ごと焼いて干したものを正月のお雑煮に用いる伝統がある。旬は、産卵を控えた秋から冬。