おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

オニオコゼ

オニオコゼ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Velvety scorpionfish
学名
Inimicus japonicus (Cuvier)
別称
オコゼ(全国各地)、ヤマノカミ(愛媛)、オコジョ(新潟)
分類
カサゴ目 オニオコゼ科 オニオコゼ属
体長
25cm
分布域
房総以南、新潟以南の日本。朝鮮半島南部。東シナ海、南シナ海北部
特徴
体に鱗はない。体色の基本は茶褐色だが、赤、黄、紫などが混じる場合が多い。これは、石灰藻などが生えた岩に擬態したものと考えられる。背鰭の棘には猛毒がある。水深200m以浅の、岩場や転石の混じる砂地に住み、魚やエビ、カニを待ち受けて飲み込む。産卵は夏。市場で一般にオコゼと呼ばれるのは本種のこと。刺し網、定置網で漁獲され、活魚、鮮魚で流通し、高級な日本料理に用いられる。
料理法
姿に似合わず美しい白身できわめて美味。活物は身が引き締まっており、刺身が一番。薄造りはフグに匹敵するといわれる。また、空揚げ、鍋物、腕種にもよい。ゼラチン質の皮が旨い。旬は夏だが、味は年間を通してあまり変わらない。