サンコウメヌケ
- 英名
- Coral rockfish
- 学名
- Sebastes flammeus (Jordan & Starks)
- 別称
- サンゴメヌケ(仙台)、サンゴオメヌケ(北海道)、サガ(八戸)、ヒカリサガ(岩手)、マメヌケ(塩釜)
- 分類
- カサゴ目 フサカサゴ科 メバル属
- 体長
- 50cm
- 分布域
- 相模湾~北海道
- 特徴
- 体は金色を帯びた鮮紅色。これを宝石サンゴに例えた(サンゴ→サンゴオ→サンコウ)のが名前の由来。また、「メヌケ(眼抜け)」の名は、深海性の大型メバル類に共通して用いられる呼び名で、釣り上げられた時に、水圧の急変に耐えられず大きな眼が飛び出ることから。本種は、近縁のオオサガに似るが、本種は口の中が黒く、背鰭の中央付近の縁に黒斑を持つのが特徴。水深200~500mの海底に住み、底曳網や釣りで漁獲されるが、水揚量はきわめて少ない。オホーツク海で採取された本種とオオサガを、形態や遺伝子レベルで分析・比較したところ、全くの同一種であり、両者の間の歯の形の違いは成長段階の違いによるもの、との研究結果が2003年にロシアで発表されている。この説に基づくと、本種は独立種ではなく、オオサガのやや若い個体ということになるのだが、長年、漁業者が別種としてきたものが本当に同一種であるのか、日本産のサンプルを用いての検証が望まれる。
- 料理法
- メヌケ類中の最高級魚。刺身、煮付け、粕漬け、鍋などで絶品。その味はオオサガをしのぐと言われる。