おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

ウスメバル

ウスメバル
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Goldeye rockfish
学名
Sebastes thompsoni (Jordan & Hubbs)
別称
ツズノメバチメ(新潟県)、テリ・アカデリ(秋田)、アオヤナギ(富山)、メガラ(岩手)、アカスイ(塩釜)
分類
カサゴ目フサカサゴ科メバル属
体長
30cm
分布域
北海道南部から、東京および対馬海峡。朝鮮半島南部、東シナ海
特徴
体には5本の、輪郭に角のある、不定型の横縞を持つ。一方、よく似たトゴットメバルの斑紋は、輪郭に丸味があって、境目がくっきりとしている。水深100~150m位の岩礁域に群れてすむ。海底から少し離れた場所でホバリングしながら、主にオキアミ、ヨコエビ、カイアシなどの小型の甲殻類を食べる。卵胎生で、11月頃交尾を行い、3月~6月に5mm位の仔魚を産む。生まれた稚魚は流れ藻に着いて成長する。20cmに成長するのに5年かかるという。主に、刺し網と一本釣りで漁獲され、水揚げは日本海側に多い。水揚量の減少にともない、今や惣菜魚というより高級魚である。
料理法
薄桃色の美しい身で、脂もあって美味。煮付けが定番だが、鮮度がよければ刺身もよい。その他、塩焼き、空揚げ、中華風蒸し物などにも合う。旬は春。「春告げ魚」の一つである。