アカアマダイ
- 英名
- Horsehead tilefish, Red blanquillo
- 学名
- Branchiostegus japonicus (Houttuyn)
- 別称
- グジ(京都)、クジ(福井、石川)、クズナ(大阪、福岡、島根)、アカクズナ(長崎、鹿児島)、コビル(島根)、オキツダイ(静岡)、バトウ(山口)
- 分類
- スズキ目 アマダイ科 アマダイ属
- 体長
- 45cm
- 分布域
- 本州中部以南、東シナ海、南シナ海
- 特徴
- 独特の顔つきが印象的。アマダイの仲間は、英語でも、中国語(馬頭魚)でも、「馬」にたとえられる。日本の方言でもバトウの名がある。日本には5種を産するが、本種は、眼の後下方の逆三角形の銀白色帯が特徴。水深20m~150mの砂泥底に穴を掘ってすみ、顔を穴から出して通りがかったエビ、イカ、小魚などの小動物を食べる。本属中最も普通種で、単にアマダイといえば本種を指す。延縄、1本釣り、底曳き、刺し網などで漁獲。 産卵期は5~6月。
- 料理法
- 市場における最高級魚の1つ。肉はやや水っぽいので、主に干物、味噌漬けに加工されるが、酒蒸し、椀だね、揚げ物も美味。また、鮮度の良い大型のものは刺身によい。一塩して身を締めるか昆布締めに。味はその名の通り「甘美」。その際、うろこは取れにくいので、よく切れる包丁で皮ごとすき取る。皮は揚げると松かさのようになって眼にも美味。旬は産卵期前の冬から初春にかけて。グジの西京漬けは京都名物。なお、名前の由来は尼僧に似ているからという説もある。