ヒラマサ
- 英名
- Yellowtail amberjack
- 学名
- Seriola lalandi Valenciennes
- 別称
- ヒラス(西日本)、ヒラソ(島根、下関)、ヒラサ(広島)、ヒラブリ(鳥羽)、ヒラ(京都、鳥取、愛媛)
- 分類
- スズキ目 アジ科 ブリ属
- 体長
- 1.5m、最大2.5m
- 分布域
- 東北地方以南の日本(琉球列島を除く)、東シナ海。その他、オーストラリア、南アフリカ、カリフォルニアなど世界中の暖海に断続的に分布する。
- 特徴
- ブリにきわめてよく似るが、体がより扁平であることが名前の由来。また、本種は、胸鰭が腹鰭より短いこと、黄色帯が胸鰭に重なることでもブリと区別できる。ブリよりも高温の海域を好むが、熱帯域には産しない。沿岸性の回遊魚で、餌はイワシ、アジ、サバ、スルメイカなど。産卵期は春から夏で、稚魚が流れ藻に着かない点でブリと異なり、稚魚の採取がしにくいことが、あまり養殖されない理由の一つ。定置網、旋網、釣りなどで漁獲され、ブリより高値で取引される。また、ブリより引きが強いため、スポーツフィッシングの対象としても人気が高い。
- 料理法
- 身は淡い桃色で、よく締まった肉質と上品な脂乗りを合わせ持つ高級魚。ほとんどが刺身、寿司種に向けられるが、塩焼き、煮付けにしても旨い。旬は夏場とされ、ブリの味が落ちる季節なので重用される。秋や冬も味にあまり変化はなく美味。なお、5kg以上の大型魚には、餌に由来する「シガテラ毒」をもつ個体があるので注意。