アラ
- 英名
- Sawedged perch
- 学名
- Niphon spinosus Cuvier
- 別称
- ホタ(関西)オキスズキ(高知)、イカケ(山陰、広島、長崎)、アラマス(紀州)、スケソウ(長崎)、ダイコクアラ(山形)
- 分類
- スズキ目 ハタ科 アラ属
- 体長
- 1m
- 分布域
- 東北以南の日本各地。朝鮮半島南部、台湾、フィリピン
- 特徴
- 鰓蓋に鋭い棘(前鰓蓋骨に1本、主鰓蓋骨に3本)を持つ。本種は、フランスの博物学者のジョルジュ・キュビエが、1828年に新種として記載したものだが、学名の‘Niphon’は模式標本(記載の基となる標本)が日本産であることを、‘spinosus’は棘を持つことを意味している。なお、‘Niphon’属に含まれるのは本種のみであり、分布域も日本中心なので、文字通り日本を代表する魚であるが、知名度が今一つなのは残念である。幼魚の体色は、背側は褐色、腹側は銀白色にはっきりと塗り分けられており、眼の上から第2背鰭にかけて白線が一本走るが、成長に従って、全身一様に黒褐色に変化する。幼魚の内は浅場にすむが、成魚は水深100~200mの岩礁域に生息し、魚、イカ、タコなどを襲って食べる。産卵期は夏期。大型のものは専ら釣りで漁獲されるが、その量は近年激減している。なお、中国地方や九州では、クエやマハタなどの大型のハタを「アラ」と呼ぶので混同しやすい。また、本種は、以前はスズキ科とされていたのが、最近ハタ科に移されたので、重ねてややこしい。加えて、魚の頭や中骨も「あら」と呼ぶのでさらにややこしい。「アラ鍋」は時と場所によって内容が異なるので注意が必要である。
- 料理法
- 薄桃を帯びた美しい白身は適度な脂もあり極上の美味。よく締まっているので、刺身は薄造りがよい。鮮度の良すぎるものは、冷蔵庫で少し寝かせた方が旨味が増す。その他、鍋物、焼き物、揚げ物などで賞味。