マサバ
- 英名
- Chub mackerel
- 学名
- Scomber japonicus Houttuyn
- 別称
- ヒラサバ・ホンサバ(日本各地)、ヒラス(長崎)
- 分類
- スズキ目 サバ科 サバ属
- 体長
- 60cm
- 分布域
- 千島列島以南の日本。その他、朝鮮、中国、フィリピン。北米・南米の太平洋沿岸。ハワイ諸島。
- 特徴
- ゴマサバに似るが、本種は腹部に黒点を持たず、体の断面はやや平たい。体は紡錘形で、高い遊泳能力を示す。餌のとり方は、オキアミなどのプランクトンを漉し取る方法と、小魚やイカなどを個別に捕える食べ方がある。沿岸の表層を広く回遊し、大部分の個体は春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下を行う。一方、沿岸近くの岩礁の周辺に留まるいわゆる「瀬付き」の群れも存在する。従来、本種は大西洋にも分布するとされてきたが、大西洋産の個体群は腹部に黒点を持つなどの違いもあり、別種とする見方が有力になっている。また、アラビア周辺に分布する個体群についても本種であるか再検討が必要。
- 料理法
- 産卵後の夏は味が落ちるが、秋には回復し、「秋サバ」といわれるように旬を迎える。さらに冬場には脂が最も乗り、「寒さば」と呼ばれ特に美味。また、瀬付きの個体群には、季節に関係なく脂が乗って美味しいものがある。最近では、それらの中から優れたものを選んで差別化し、各地で多くの「ブランドさば」が生み出されている。