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マイワシ

マイワシ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Japanese sardine
学名
Sardinops melanostictus (Temminck & Schlegel)
別称
ナナツボシ(東北、明石)、ヒラゴ・ヒラゴイワシ(紀州、土佐、鹿児島)、オオバイワシ(大型のもの)、チュウバイワシ(中型のもの)、コバイワシ(小型のもの)、マシラス(稚魚)
分類
ニシン目 ニシン科 マイワシ属
体長
25~30cm
分布域
日本周辺海域(オホーツク海南部、日本海、太平洋沿岸、東シナ海)。その他、朝鮮半島、中国、台湾
特徴
体側に、7個前後の黒点が並ぶ。1列の場合が多いが、2列、3列の場合もある。腹部には稜鱗がある。沿岸から沖合の表層にすみ、植物プランクトンを鰓で漉しとって主食としている。春から夏にかけて北上し、秋から冬は南下を行う。12~7月頃に産卵する。寿命は8年程度。旋網、定置網、敷網、船曳網などで一年中漁獲がある。本種は、20~30年程度の周期で著しい資源の増減を繰り返す特性をもち、1965年の資源の極小期には年間の漁獲量が9,000トンであったのが、その後増加を続け、1988年に450万トンに達した。その後一転減少し、2002年以降は10万トン以下の低水準で推移している。価格も上がっており、もはや大衆魚とは呼べない状況である。
料理法
鮮度の良いものさえ入手できれば、刺身、寿司、塩焼き、煮付け、揚げ物、つみれ鍋など、多彩な料理で楽しめる。旬は、春、夏あるいは秋など諸説あるが、産卵期が海域によって大きく異なるためであろう。また、脂の乗り切った大羽より、程よい脂乗りの中羽の方が美味しいという意見も多い。丸干し、めざし、さつま揚げ、缶詰などの加工品も多い。