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ウルメイワシ

ウルメイワシ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Red-eye round herring、Big-eye sardine
学名
Etrumeus teres (De Kay)
別称
オオメイワシ(熊本)、ガンゾウイワシ(佐賀)、ダルマイワシ(新潟)、ドンボ(石川、富山)、ドオメ(兵庫、山陰)、ノドイワシ(青森、八戸)
分類
ニシン目  ニシン科 ウルメイワシ属
体長
30cm
分布域
東北以南の日本。その他、南オーストラリア、東アフリカ、紅海、ハワイ、カリフォルニア、ペルー、北米東岸、ベネズエラ、ギアナなど世界各地に広く分布
特徴
眼が大きく、さらに脂瞼(しけん)と呼ばれる、文字通り「脂でできたまぶた」に覆われて潤んだように見えるためこの名がある。腹部にニシンのような稜鱗(角の尖ったウロコ)を持たず、体の断面は円形に近い。これが英名の‘Round herring’の由来。沿岸から外洋の表層に群れてすみ、オキアミやカイアシなどのプランクトン性の甲殻類を主な餌とする。産卵期は秋から夏までの間で、沿岸に寄って行われる。大型のものは旋網で、中小型は敷網で漁獲するほか、大型のものは一本釣りでも漁獲する。
料理法
新鮮なものは刺身、酢締めにする。産卵前の脂の乗った大型個体は美味。また、塩焼き、煮付け、空揚げなどでも賞味するが、ほとんどの時期は脂が少なく淡白なので、鮮魚ではあまり出回らない。ただし、干物は美味で、各地で名産となっている。特に乾燥度の高い上乾品は絶品で、干物の最高峰といえる。産卵期が水域によって異なるため、旬も地域により異なる。