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バショウカジキ

バショウカジキ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Pacific sailfish
学名
Istiophorus platypterus (Shaw & Nodder)
別称
ハイオ、ハウオ、バレン、ビョウブ
分類
スズキ目マカジキ科バショウカジキ属
体長
3m
分布域
東北以南の日本。特に黒潮の表層に多い。 その他、インド・太平洋の熱帯から温帯水域。
特徴
上顎は下顎の2倍以上の長さ。体側には、コバルトブルーの横縞が約17本ある。 水中を時速100km以上で泳ぐとされ、これはあらゆる水中動物の中で最速。 非常に大きい背びれを持ち、バショウの葉を思わせるところからこの名がつけられた。その役割は、狙った魚群の前に回りこみ、背びれを開いてその進路をさえぎり、逃げ場を失った魚を上顎で叩いて捕らえるほかに、高速で泳いだ後に熱を放出するラジエターとして機能するという説もある。 なお、仲間と連携して狩りを行うことが知られている。 他のカジキ類ほど外洋性が強くなく、しばしば沿岸近くに来遊するため、スポーツ・フィッシングの対象として人気がある。
料理法
肉は赤身で味自体は悪くないが、筋が多く脂が少ないため、一般にあまり上等なものとはされず、主に産地周辺で消費される。 しかし、夏から秋に漁獲され、活締めなど良い処理をされたものは、刺身・フライとして美味。