個人投資家の皆さまへ:ポイント解説!マルハニチロを理解する

マルハニチロ

印刷

4. 成長への挑戦

30年の挑戦 クロマグロの安定供給をめざして

国内でも依然として人気を誇るマグロは、世界的な日本食ブームなどを背景にその消費量が年々拡大する一方で、資源管理が課題となり漁獲規制も強化されています。
海の生態系を守りながら、新鮮でおいしいマグロを食卓に届け続ける――マルハニチロが30年来にわたって挑戦を続けてきたクロマグロの“完全養殖”への取り組みがあらたな一歩を踏み出しました。

新鮮でおいしいマグロを食卓へ この思いのもとに取り組み続けてきた“完全養殖サイクルの確立”

マルハニチロが、クロマグロの完全養殖事業への挑戦を開始したのは1987年。一度は事業継続を断念したものの、天然資源の保全とクロマグロの安定供給という水産会社としての社会的使命を果たすべく、地道な努力を続けてきました。そして2010年、民間企業として初めてクロマグロの完全養殖に成功。2013年には事業規模での大量生産に目処をつけ、2015年6月に商業出荷を開始しました。

クロマグロの完全養殖サイクル

クロマグロの“完全養殖”とは

“完全養殖”とは、人工ふ化させたクロマグロを親魚に育て、その親魚が生んだ受精卵を、ふ化~稚魚~成魚まで育てることを指します。マルハニチロは、マグロの幼魚(天然ヨコワ)を仕入れて、成魚に育てる養殖サイクルは既に確立していましたが、これは、天然資源を利用した養殖ですので、“完全養殖”とは言えません。人工ふ化から育てたマグロの親から採卵し成魚に育てたものが“完全養殖”です。

2018年、天然養殖と人工種苗合わせて4,400トンの生産量をめざして。

2016年度からは、鹿児島県(奄美)や三重県(熊野)で育てた完全養殖マグロの本格出荷を開始する予定です。また、今後のさらなる生産力増強に向けて、ブリ養殖場の「アクアファーム」(大分県佐伯市)に、クロマグロ人工種苗専用の養殖場を新たに開設。2015年春に育成を開始した2,500尾は順調に成長しています。2016年度中に生け簀を増設し、2017年より出荷開始。このアクアファームでの生産が軌道に乗る2018年には、マルハニチログループ全体で天然養殖と人工種苗合わせて国内養殖マグロ全体の約3分の1を占める4,400トンとなる見込みです。

現場レポート

完全養殖の拠点は奄美大島

奄美大島南部、対岸に加計呂麻島を望む大島海峡は、入り江に囲まれ、潮通しもよく、きれいな海水の通り道でマグロ養殖には最適な場所。この地で、1987年よりマルハニチロは完全養殖マグロの研究を開始しました。

マグロの産卵、採卵
奄美大島では、クロマグロは6~8月に産卵期を迎えます。現在、3基の大型いけすの中で、100~150kgの親マグロを飼育。産卵行動は通常日没後から真夜中にかけて見られ、一尾のメスを複数のオスが追いかけながら、放卵・放精を行います。そうして生まれる卵は1日に数千万粒以上。海面に浮かんできた卵を網ですくい集め、隣接するふ化場へと運びます。
ふ化、種苗生産
海では何十万粒の卵から、ほんの数尾しか生き残ることができません。人口種苗によりこの割合を大きく改善することが、完全養殖の最大のポイント。ふ化場に送られた卵(受精卵)は約1ヵ月間、5cm程度の種苗になるまで大切にふ化場内のプールで育てます。
種苗沖出し
産卵後、ふ化場で約1ヵ月かけて育てた種苗を沖合の養殖場へ移します。種苗は奄美大島だけではなく、串本(和歌山県)、熊野(三重県)、佐伯(大分県)、奈留(長崎県)など、全国のマルハニチログループの養殖場へ運び「完全養殖マグロ」として育てています。
完全養殖マグロの出荷
海面での飼育を始めてからおよそ3年。60kg以上に育った「完全養殖マグロ」は、「取り揚げ」から「氷づけ」までを短期間で効率的に行います。奄美大島の「取り揚げ」から2日後にはフレッシュなマグロを全国に届けます。
マルハニチロブランド「BLUE CREST」
マルハニチロが創り出す、養殖クロマグロの最高峰を「BLUE CREST」と名付けました。「BLUE CREST」とは、「BLUE(BLUE FIN TUNA<クロマグロ>+CREST(頂点)」という意味。「最先端の技術」と「マグロ養殖への一途な思い」で卵から成魚まで一貫生産しています。

ページTOPヘ

Copyright © Maruha Nichiro Corporation