おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

タイワンガザミ

タイワンガザミ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Flower crab、Blue swimming crab、Blue manna crab(オーストラリア)
学名
Portunus pelagicus (Linnaeus)
別称
ワタリガニ(ガザミ類の混称)、アオガニ・アオデ(オス、山陰)、アオバサミ(オス、京都)、アオガン(福井)
分類
十脚目 短尾下目 ワタリガニ科 ガザミ属
体長
甲幅15cm
分布域
関東以南の日本各地。その他、ハワイから東南アジア、オーストラリアを経て東アフリカに至る西太平洋、インド洋に広く分布。スエズ運河を通って地中海にも分布する。
特徴
イラストのように、オスの甲羅と脚は鮮やかな青色の地に白い雲状模様が映えて美しい。またメスと較べてはるかに長いはさみ脚をもつ。メスは、甲羅と脚は鈍い緑色で部分的に白点が散っており、オスとは別種の様に見える。 砂泥底にすむが、ガザミより外洋性が強い。昼は砂中に隠れて過ごし、夜間活動し、小魚、貝類、甲殻類などを食べる。餌としてイガイやムシロガイの仲間が多いという報告がある。ガザミより暖海性で、南日本では漁獲の多い重要種。「タイワン」の名は暖かい海に多いという意味で付けられたと考えられる。もちろん台湾にも産するが、熱帯水域にはさらに多産し、インド洋・太平洋の熱帯域における産業上の重要種。主に、甲羅をはずされ半割にされた、いわゆる「切りガニ」の状態の冷凍品で輸入されるが、卵持ちのメスは丸のままで輸入される。輸入先は、東南アジア各国、インド、バーレーンなど広範囲にわたり、水域ごとに甲羅の色・模様に違いが見られる。
料理法
ガザミに匹敵する美味で、利用方法もガザミに準ずる。冷凍で輸入された「切りガニ」は、主に唐揚げ、鍋もの用。