おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

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マアナゴ

マアナゴ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Whitespotted conger
学名
Conger myriaster (Brevoort)
別称
アナゴ(全国)、ハカリメ(関東)、ホシアナゴ(西日本各地)、メジロ(名古屋)、ノレソレ(幼魚、高知)、タチクラゲ(幼魚、三崎)
分類
ウナギ目 アナゴ科 クロアナゴ属
体長
1m
分布域
北海道以南の日本全国。朝鮮半島
特徴
ウナギに似るが、ウナギは下顎が上顎より前に出た「受け口」であるのに対して、アナゴ類は上顎のほうが前に出ている点で区別できる。中でも本種は、側線に沿って白点が並んでいるのが特徴で、その白点の一つ一つに側線孔と呼ばれる、感覚器官に繋がる穴が開いている。沿岸の砂底にすみ、昼間は砂中にひそみ、夜間活動し、魚、甲殻類、軟体類など様々な動物を食べる。籠漁、筒漁、延縄、釣りなどで漁獲される。本種の産卵場所は長く謎であったが、2012年、沖の鳥島の南方約380kmの海域であることが判明した。他のウナギ目魚類と同様、レプトケファルスと呼ばれる透明な葉っぱのような形の稚魚期を経て成長する。これを漁獲したのが高知名物の「のれそれ」である。
料理法
煮あなごとして寿司種に用いられるほか、江戸前天ぷらの種としても欠かせないもの。関西では、頭をつけたまま開いて串に刺して焼いた、焼きあなごが好まれる。ウナギより脂肪が少なく、淡白な旨みをもつ。全国に分布するが、東京湾と明石のものが最高とされる。旬は夏。ただし、稚魚の「のれそれ」の旬は春。これはポン酢で食すが、ほとんど味はなく、かすかな卵黄のような風味と独特の食感を楽しむものである。