おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

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シマアジ

シマアジ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
White trevally、Striped jack
学名
Pseudocaranx dentex (Bloch & Schneider)
別称
オオカミ(東京、大型)、カツオアジ(鹿児島)、コセ(紀州)、アブラカマジ(奄美)
分類
スズキ目 アジ科 シマアジ属
体長
1m
分布域
東北、北陸以南の日本。その他、中国、ハワイ、南オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、北西アフリカ、地中海など、世界中の暖海域に断続的に分布。
特徴
鰓蓋にある黒い斑点と、銀色の体に一直線に伸びた黄色の縦縞が特徴。名前の由来は、その縦縞からとも、伊豆七島などの島嶼部に多いからともいわれる。ただし、この縦縞は老成すると不明瞭になる。水深200m以浅の岩礁近くの砂地にすみ、特に50m以浅の潮通しのよい透明度の高い水域を好む。餌は、アミなどの甲殻類やイワシ、キビナゴなどの小魚。砂地に水を吹きかけて餌を探す姿もよく見られる。幼魚は浅場で群れを作るが、成長に従って深場へ移動し、群れの個体数も減っていく。産卵期は秋から冬で、孵化後1年で約18cm、2年で約30cm、3年で40cm、4年で45cmに達する。釣りや定置網で漁獲されるが、国産の天然物は貴重。ニュージーランドから空輸による鮮魚の輸入もある。近年、養殖も非常に盛ん。
料理法
アジ類中最も美味で、高級な刺身・寿司種向け。身はよく締まり、美しい白身と赤い血合いのコントラストが目にも美味しい。味も、白身魚と青魚の旨みを合わせ持っている。塩焼き、照焼き、潮汁も旨い。大きくなる魚だが、体長40cm、体重2kg位のものが適度な脂乗りで最も旨い。旬は、産卵を控えた夏。