オオサガ
- 英名
- Angry rockfish
- 学名
- Sebastes iracundus (Jordan & Starks)
- 別称
- コウジンメヌケ(塩釜)、オオメヌケ(北海道)、フレソイ(アイヌ語)
- 分類
- カサゴ目 フサカサゴ科 メバル属
- 体長
- 60cm
- 分布域
- 銚子~北海道、千島、天皇海山
- 特徴
- 日本産のメヌケ類(深海性の大型メバル類)の中でも最大級で、その真紅の巨体は見る者を圧倒する。サンコウメヌケに似るが、本種は背鰭の縁に黒斑を持たず、また、より大型になる。「サガ」はサンコウメヌケの別名で、オオサガは本種の方が大きいという意味。また、別名の「コウジン」は「荒神」であり、学名の‘iracundus’は、「怒った」の意味である。どちらも本種の強烈な印象から名付けられたものであろう。水深200~1000mの岩礁域に生息し、オキアミ、カイアシなどの甲殻類、魚類、イカなどを餌とする。春から夏は群れをつくって沿岸の浅場へ移動し、秋には分散して深場へ戻る。卵胎生で、5月~6月頃、仔魚を産む。成長は遅く、成魚になるには10年以上掛かると考えられる。底曳網や釣りで漁獲されるが、水揚量はきわめて少ない。
- 料理法
- 脂のよく乗った淡い桃色の身で、刺身、煮付け、焼き物、鍋物などで極上の美味。皮と身の間のゼラチン質が旨いので、刺身は皮霜か炙りがよい。