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ゴマサバ

ゴマサバ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Spotted mackerel、Blue mackerel
学名
Scomber australasicus Cuvier
別称
マルサバ(関東、関西、高知)、コモンサバ(美保関)
分類
スズキ目 サバ科 サバ属
体長
45cm
分布域
北海道南部以南の日本から、東南アジアを経て、オーストラリア、ニュージーランドに至る西部太平洋。さらに、東アフリカに至るインド洋各地と紅海。また、ハワイ諸島とメキシコのソコロ諸島に断続分布。
特徴
腹部に黒点を持つことが名前の由来。ただし、幼魚時代には黒点を持たない。また、成魚でも黒点の少ない個体もあり、一方、マサバにも淡い黒点を持つものが稀にある。マサバの体の横断面はやや平たいが、本種は円形に近い。マサバより高い水温を好むが、多くの水域で混生し、一緒に漁獲されることもある。また、分布域の中でも、熱帯水域での漁獲はそれほど多くなく、日本やオーストラリアなどの漁獲が多い。沿岸の表層を群泳し、プランクトン性の甲殻類や小型の魚類、イカ類を餌とする。産卵期は春で、マサバより早い。
料理法
一年を通して味や脂乗りの変化がマサバほど大きくないため、夏にはマサバより美味とされ、漁獲も多いことから旬とされる。しかし、マサバほどではないが、冬場にはそれなりに脂が乗り美味。料理法もマサバと同じで、刺身、しめ鯖、みそ煮、竜田揚げなど。マサバより身が柔らかく、身割れしやすいので注意すること。また、脂質が少ないので、鯖節に加工される。鯖節は濃い旨味を持ち、鰹節とブレンドして、そば汁などに用いられる。その他、缶詰、燻製など。