介護食品についての取り組み
マルハニチログループが介護食品の販売展開を始めて、今年で7年目を迎えます。2010年からは在宅向け介護食品への取り組みを始め、新たなお客さまからご意見やご要望などが多数寄せられました。

介護食品のこれからの課題について
介護食品を購入される方の傾向として、まとめ買いをされる方が非常に多く見受けられます。理由としては、お客さまの声からも分かるように、一般小売(食品スーパー・ドラッグストア・百貨店など)での取り扱いが非常に少ないこと、売場も分かりづらいことなどが挙げられます。
現在の介護食品の市場は、病院や入所型介護施設への供給が生産量の約80%を占めています。一方在宅介護を対象とした商品供給高は全体の20%にとどまり、要介護人口の約70%が在宅介護者である現状を考えると、到底需給バランスが整っているとはいえません。
その理由を考えてみると次のようなことが挙げられます。
- メーカー側
- 売場が確立されていないため、生産効率を考えると商品の発売の見通しが立たない。
- 小売店側
- 売場効率優先のため、消費者の需要が不鮮明な商品の採用は避けられる。
- 消費者
- 介護食品の認知度が低い。必要となってから商品を探すが店頭で探し出すことが困難。
これらの理由から、超高齢社会に向けてメーカーと小売店が一体となって介護食品の普及・啓蒙活動を行っていくことが必要な時期にきていると考えられます。また、高齢者や被介護者の方と密接に関わる専門ワーカー(ケアマネージャー・看護士・ヘルパー)の方々にも介護食品に対する知識を持っていただき、介護食にお困りの方々に種類や内容を積極的に紹介していただくことも重要であると考えています。

介護食品の普及・啓蒙活動

専門ワーカー向けセミナーの風景

マルハニチロ食品が展開する介護食ブランド
マルハニチロ食品では、介護食に関する問題を解決し、普及・啓蒙のためにさまざまな活動を行っています。最近では大学や専門学校の介護に関する講義分野でマルハニチロ食品の介護食品が教材として使われている場面も広がってきています。
主な活動
- 介護食品の普及・啓蒙のため学会・栄養士会へ積極的に参加しています。
- 介護食品を容易に理解いただけるようなwebサイト「メディケア食品」を開設しています。
- 全国の介護に携わる専門ワーカーの方に商品の紹介や勉強会を積極的に開催しています。
これからもマルハニチロ食品は、今後の社会が確実に直面する介護という課題に、「食」という観点から取り組んでまいります。
メディケア食品の開発に関わって
「簡単」「安全」「おいしい」食事は、介護者にとっても被介護者にとっても、一番喜ばれるのではないでしょうか? マルハニチロ食品の冷凍技術は高く、「簡単」「安全」「おいしい」に加えて「保存がきく」という商品は、高齢者世帯にとって大変魅力的だと思います。思わず舌鼓を打つくらいのおいしさを追求したいと、開発に関わらせていただきました。「食べることは生きる喜び、おいしいものを食べるために元気でいたい」と思えるような商品の開発を期待しています。
麻植有希子先生 [Oe Yukiko]
高齢者栄養ケア連絡会代表
管理栄養士 臨床栄養士




