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特集3 安全・安心な食の提供 体制の強化と意識の醸成へ。

マルハニチログループは、食品企業としての社会的責任を果たし、お客さまに信頼され、安全で安心な商品・サービスをお届けするために、品質の維持・向上に向けて取り組んでいます。

国内の直営工場からグループ会社、海外工場、物流拠点へと対象を広げながら「フードディフェンス管理基準」に沿って継続的な改善を実施。

2013年11月に発生した農薬混入事件をふまえ、マルハニチログループは2014年4月から、従来から取り組んできた「食品安全」に、新たに「フードディフェンス」の考えを組み込んだプロジェクトを結成しました。その目的は、すべての事業所の食品安全保証レベルの底上げを図り、品質の維持・向上に向けた品質保証体制を構築していくことです。

この目的に沿って、プロジェクトでは、活動の「目標」と「5つの方針」を定めました。方針には、「職場環境」や「意識」といった「人的要素(ソフト)」と「施設管理(ハード)」の双方の観点を取り入れました。安全・安心を確保するためには、安全安心カメラといったハード面の充実だけでなく、「人」の面からもアプローチし、「世界においしいしあわせを」という当社グループの誇りと責任を、現場からトップまでの共通認識としてもてるような環境をつくっていくことが重要だからです。

フードディフェンス目標

「不審者による意図的な食品汚染を防御する」

フードディフェンス方針

  1. コミュニケーションを大切にし、風通しの良い職場環境をつくります。
  2. お客様に提供する食品の安全を守るため、フードディフェンスに対する意識を高めます。
  3. 不審者による意図的な食品汚染を防御するための仕組みを整備し、運用します。
  4. 不審者による意図的な食品汚染を許さない施設の整備に努めます。
  5. フードディフェンスに関わる活動の継続的改善を推進します。

また、国内外の最新のセーフティガイドライン※をふまえて、「人・施設」のマネジメント手法を定めた「フードディフェンス管理基準」を制定。2014年6月に生産工場版を、8月には物流版を発行しました。その後は、管理基準をもとに各事業所に設置した「フードディフェンスチーム」による自己点検を実施しました。この自己点検に加え、評価の仕方を確認する「フードディフェンス研修会」も実施しています。材料も工程も規模も異なるなか事業所に最適な評価基準を確立・定着させていくためには、多様な視点で“評価の目”を養うことが重要だからです。ちなみに、管理基準の評価ランクは、3段階あり、評価の低い事業所に対しては、PDCAサイクルを活用してA評価になるまで改善を繰り返しています。

※日本の食品防御研究の第一人者である奈良県立医科大学の今村知明教授グループによる「食品防御ガイドライン」、米国製パン研究所(AIB)のフードセーフティガイドラインなど。

こうして国内のマルハニチロ直営工場からグループ会社の工場、タイや中国など海外のグループ会社へと対象を広げながら点検を繰り返していきました。2015年3月末にプロジェクトが終了した後は、環境・品質保証部(現 品質保証部)が業務を引き継ぎ、2015年度は、国内の物流拠点・協力工場へと点検の対象を広げて取り組みを着実に進捗させるとともに、各事業所でも活動のレベルアップを図りました。

こうした2年にわたる取り組みの結果、各工場では従業員が職場に最適な施策を自主的に考える風土――“自分ごと”として安全・安心を考える文化が醸成されつつあります。また、品質マネジメントの体制面においても、食品部門の全直営工場では、ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO22000(食品安全マネジメント)の認証を取得しています。さらに、2016年3月には、冷凍食品工場の基幹工場である群馬工場で、食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000認証をマルハニチログループで初めて取得しました。

「安全・安心な食」の追求に終わりはありません。マルハニチログループは、これからも食品安全の第一人者をめざして取り組みを継続していきます。

多角的な視点から“食の安全・安心”を強化し続けています。

群馬工場FSSC22000認証を取得

国内のマルハニチロ(株)全直営工場ではISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO22000(食品安全マネジメント)の認証を取得しています。これらの取り組みをさらに進化させていくために、2016年3月、冷凍食品工場の基幹工場である群馬工場では、食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC2200認証を当社グループで初めて取得しました。この認証は、GFSI(Global Food Safety Initiative 国際食品安全イニシアチブ)により承認された食品安全認証スキームの1つであり、ISO22000にTS22002-1という食品衛生管理基準を追加したものです。

取得概要

認証登録得事業者マルハニチロ(株)群馬工場
所在地: 群馬県邑楽郡大泉町吉田1201
適用規格FSSC22000
認証登録日2016年3月4日
認証登録活動範囲冷凍食品の設計・開発および製造
審査登録機関一般財団法人 日本品質保証機構

築地フレッシュ丸都ISO9001認証取得

2015年12月、業務用水産製品の商品開発および製造を行う(株)築地フレッシュ丸都が、JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)より ISO9001:2008の登録証を受領しました。これにより、国際規格で認められた品質マネジメントシステムの適切な維持・運用が実証されましたが、今後も、全従業員で品質マネジメントシステムを効果的に運用し、安全・安心な製品の提供に向けて品質の維持・向上を追求していきます。

取得概要

認証登録得事業者(株)築地フレッシュ丸都
所在地:東京都中央区豊海町12番14号
適用規格ISO9001
認証登録日2015年12月25日
認証登録活動範囲製造部門における業務用の水産製品(マグロ製品、生鮮魚介類製品、魚加工品)の商品開発および製造
審査登録機関般財団法人 日本品質保証機構

「農薬混入事件を風化させない日(安全・安心再確認の日)」を設置

マルハニチログループは、社会全体に多大な影響を与えた農薬混入事件を風化させることなく反省し、消費者の皆さまへの責任をすべてにおいて優先して果たすという食品企業としての使命について立ち戻る機会をグループ全体で共有するために、最初の異臭苦情が発生した11月13日を「農薬混入事件を風化させない日(安全・安心再確認の日)」と定めています。当日は研修や特別企画行事を開催することで、毎年、事件の教訓を新たにしています。また、毎年9月を「『品質管理再確認運動』強化月間」と定め、グループ全体で品質管理体制を確認する活動を展開しています。

グループ理念研修の実施

「世界においしいしあわせを」提供する企業グループとしての使命と責任を従業員1人ひとりが認識し、日々の業務で実践していくために、2014年に策定した新理念体系をもとに、「マルハニチログループ理念研修」を継続的に実施しています。2015年度末までに、累計で98拠点、約10,000人の従業員が経営陣ととともに日常業務とグループ理念のかかわりについてディスカッションしました。

トレーサビリティシステムによる品質管理

マルハニチロは、冷凍野菜の安全性と履歴を管理する独自の品質管理システム「キャリアコントロールシステム(CCS)」により、高度な安全性を確保しています。キャリアコントロールシステムでは、「専用農場での栽培」「厳しい農薬検査」「製品まで全工程の記録」の3つを1つひとつの商品について徹底しています。現在は、中国の冷凍野菜工場で適応しています。


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